Story 4 ゴールド/金とは?物質としての金

“ゴールド/金”という素材はどのような素材なのでしょうか。

金は「Au」という元素記号をもっています。これは金を意味するラテン語の「aurum」に由来し「暁の」「光り輝くもの」という意味です。ちなみに、「gold」は、サンスクリット語の「ghel」に由来しています。「ghel」というのも「輝く」という意味です。

金はひとつの元素であり、重金属の一種です。現代の科学によれば、地球上に存在する金は、寿命を迎えた恒星の衝突によってつくられたとされたとされています。

地球が形成されたとき、その金のほとんど―約1,600兆トン―は地球の核へと沈み込み、その後、隕石によってもたらされた金が表層の堆積物として残ったと考えられています。
私たち人間が近づいて採掘できるのは、地球のわずか表面にある金だそうです。

人間はその歴史が始まって以来、様々なものに金を利用してきました。金はどの大陸でも発見されており、有史以前の人間が採掘し、利用した最初の金属のひとつでした。

金は大変柔らかく曲げたり伸ばしたり加工が容易だったこともあり、古代より装飾品に用いられてきました。約70万分の1センチという薄さまでに打ち延ばし、極細の糸にも紡ぐことができます。しかしそれゆえに、道具を作るには不向きでした。貨幣としてさえ、使用に耐えうる硬度を出すために何か別の物質を混ぜる必要がありました。

次は「よく耳にする『18金』とは何?」についてお話しします。