Story 3 ゴールドの産地と採掘方法

ゴールドの主要産地は、南アフリカ、アメリカ大陸、カナダ、オーストラリアです。
金鉱床はアジア太平洋地域(環太平洋造山帯)に多くあり、南米では古代より信仰や装飾に使われてきました。また、日本にもかつてたくさんの鉱山がありました。

ゴールド、いわゆる物質としての「金」は、火山活動に伴い濃集 します。
マグマが固まるにつれて外に金属を吐き出したものが、岩石の割れ目や隙間を通って上がってきます。これを熱水鉱床といいます。つまり、金ができる場所には、火山作用があることが第一条件となります。

採掘の方法には、様々な方法があります。

山から少しずつ岩石の風化に伴い細かくなり、川を伝って流れてきた水中に沈んでいる砂金を採る方法や、地中の岩石をボーリングと発破で大きく砕き、細かくなった岩石からゴールドだけを取り出す方法などがあります。
モンゴルなどでは、自然金と呼ばれる形が崩れていない自然の金が岩石に含まれる場合もあり、ここでは岩石に含まれる金の量が多いといわれています。純金の金塊は細菌の働きによるものとも考えられています。

1トンの金の鉱石からとれるのはわずか3gといわれ、それは指輪一本分と同等の量となります。機械による工業的な採掘できなければ、とても気の遠くなるような作業であることが想像できます。

実際、人類がいままでに採掘した世界の金の産出量は50㎥、プール3杯分、約15万トンといわれています。

 

次は「ゴールド/金とは?物質としての金」についてお話しします。