Story 2 フェアマインド認証ゴールドとは

HASUNAで使用しているフェアマインド認証ゴールドは、南米のペルーやボリビア、コロンビア等の小力小規模鉱山(Artisanal small scale mining :以下ASM)で採掘されています。

調査機関によると、ASMでは、ほとんどの場合、危険で違法な採掘がされているといわれています。

世界中にはたくさんの大規模鉱山事業者もあり、ASMがすべてではありませんが、整った設備をもつには、資金力が必要となるため、ASMは軽装備かつ簡易的な装備で採掘をおこない、水銀による金の取り出しをしています。ASMのそうした労働環境の問題点は、資金力の低さゆえに安全や環境に配慮した設備を整えられないことにあります。
また、適切な流通経路を持たないため、状況を改善するための投資に結びつかないという問題もあります。

例えば、フィリピンのある村の鉱山では、住民の8~9割が金採掘に関係し、水中にある金を取るために簡易的な装置により水中にもぐり、それにより命を落とすケースや、細い坑道をくぐる必要があるために、体の小さい子供が働いているケースもあります。

また、金は精錬の最終段階で水銀と反応しアマルガムという合金を作るため、水銀を使った精錬が行われることが多く、それにより地球環境汚染や人体への影響が指摘されています。
特に水銀を蒸発させる作業は女性が行うことが多く、子供への影響が大きくなってしまいます。

こうした違法採掘による金は税金を逃れるために、闇市場に売買されるケースが多くなっています。

フェアマインド認証ゴールドとは国際非営利団体であるARM(※2)を通じ「fairmined(フェアマインド)」認証ラベルを付与されたゴールド。
ARMは、鉱山で働く人々の労働環境改善、有害化学物質の使用低減、インフラの整備など、彼らの人権を守るための基準を設け、マーケット開発の支援を行っています。
※2 Alliance for Responsible Mining(公正な採掘のための連盟)

ARMでは、ASMが抱える課題を解決するための取り組みを行っています。

2016年までの4年間において、南米とアフリカの14の国、1ooの採掘機関と取り組み、採掘方法を改善してきました。これにより、20,000人以上に良い影響を与えていると報告されています。

例えばペルーのある鉱山では、ゴールドの売上による収益がこの鉱山がある村のインフラや、学校建設費用、社会のために役立てられています。

HASUNAではフェアマインド認証ゴールドを使用することで、環境や人権、社会に良い影響を与える鉱山が増えることを願い、こうしたARMの活動を支持しています。

次は「ゴールドの産地と採掘方法」についてお話しします。