ダイヤモンドはいつ、どこではじめに採れたのでしょうか。
その始まりは、はるか紀元前4世紀、インドと言われています。
ダイヤモンドのことを日本語で金剛石といいますが、これはサンスクリット語で「堅固」を意味するバサラに由来しています。
その後、ギリシャでは“アダマント/adamant”という言葉が使われましたが、これもまた「堅固で侵しがたいもの」という意味を表します。
1720年代、ブラジルでダイヤモンドが発見され、ポルトガル人によってヨーロッパに輸入されることになりました。
インドのダイヤモンド商人にとっては、これは大きな事件で、ブラジル産のダイヤモンドは質が悪い、などと噂をしたそうです。そこでポルトガル人はブラジル産のダイヤモンドを、インドを通じて研磨し、インド産として販売したこともあったそうです。
ブラジルでの発見から130年ほど経ってから、南アフリカのオレンジ川でダイヤモンドが発見されました。
このとき、はじめてダイヤモンドの原岩が発見されました。
1998年にカナダの鉱山が創業を開始。
このカナダの鉱山は現在近代化したダイヤモンド鉱山として代表的な鉱山の一つです。
労働者の人権や採掘環境・自然環境へのモニタリング調査を行い、人にも自然にも配慮された鉱山。このような鉱山は大規模な産業としても国の経済を支えています。近代化した鉱山ではこのような取り組みは一般的になりつつあります。
次は、ダイヤモンドの採掘についてお話しします。
<参考文献>
諏訪恭一『価値がわかる宝石図鑑』ナツメ社
『ジュエリーコーディネーター検定3級』一般社団法人日本ジュエリー協会