【Podcast】海の宝石アクアマリン。科学と現代

透明感あふれるアクアマリンの魅力:科学的側面からジュエリーデザインまで

皆様こんにちは。ジュエリーブランドHASUNA代表の白木夏子です。こちらは私たちのポッドキャスト「Gemstone Journey 宝石と旅に出よう」の内容をもとに、宝石の歴史や石の魅力などをお伝えして参ります。今回は前回に引き続き、アクアマリンの科学的な側面とジュエリーデザインについて掘り下げてご紹介します!

アクアマリンの物理的特性と産地

アクアマリンの物理的特性と産地

アクアマリンは、ベリルという鉱物の一種で、六方晶系の結晶構造を持ち、モース硬度は7.5から8と比較的硬い宝石です。
この美しい青色は、ベリル結晶中の鉄イオンによるもので、鉄の含有量によって色の濃さが変わります。

アクアマリンの主な産地は、ブラジルのミナスジェライス州、パキスタンのフンザ地方、アフガニスタンのヌリスタン地方、ロシアのウラル山脈などです。特に、ブラジルのミナスジェライス州は大粒で品質の良いものが産出され、パキスタンは透明度の高いアクアマリンで知られています。

アクアマリンの評価基準

アクアマリンの評価基準は、色、透明度、カット、カラット(重さ)です。
特に濃い青色で緑の少ないものが高く評価され、透明度が高く内包物の少ないものほど価値があります。最高品質のアクアマリンは、濃い青色で透明度が高く、大きなサイズのものです。中でも「サンタマリア」と呼ばれる濃い青色のアクアマリンは、特に高い価値を持っています。

HASUNAでは、透明度の高いアクアマリンだけでなく、青に乳白色を混ぜたような、淡いパステルカラーのミルキーアクアマリンも使用し、それぞれの石が持つ色と質感のコントラストをデザインに取り入れています。透明感のあるアクアマリンとミルキーアクアマリンを組み合わせることで、ジュエリーに独特の表情が生まれます。また他のブルー系の石、ブルーカルセドニーやカイヤナイト、タンザナイト等と併せて表現する事もあります。
タンザナイト等のブルーはどこか冬を感じさせるのに対して、アクアマリンは早春を思わせる明るさがあるのが特徴です。

アクアマリンの取り扱いと保管方法

アクアマリンは比較的硬い石ですが、急激な温度変化や強い衝撃には注意が必要です。日頃のお手入れは、柔らかい布で優しく拭くだけで十分です。
保管時は、他の宝石と接触しないように個別に柔らかい布に包んで保管することをおすすめします。

アクアマリンの未来と魅力

アクアマリンは、古代から多くの人々に愛され続けており、その美しい青色と清らかな印象から、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。
現代では、ストレス解消や心の浄化のパワーストーンとしての価値も認識されています。

しかし、宝石の採掘は地球の資源を減少させるため、採掘や加工において環境に配慮した方法が求められています。
HASUNAでは、持続可能な社会の実現に向けて、環境に配慮した宝石の調達を心がけています。

数千年前から愛されてきたアクアマリン。
その美しさと神秘的な力に触れ、あなた自身の魅力を引き出してみてはいかがでしょうか。

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